「新居は学校からそう遠くないし、和奏は葵衣くんに送ってもらえば良いしね?」

「い、いやいいよ、あたしは自転車で…」


「いや、僕が送ります」


と和奏の言葉を遮って言っても


「だ、だめ!ばれちゃうじゃないですか!」


って慌てて返してくる



「ばれちゃうって、大丈夫だよ?和奏」


「だ、だ大丈夫じゃないですよ!」


俺が手を伸ばして和奏の頭を撫でると、それに反応してドモリはじめた和奏



「でも和奏ちゃん、自転車じゃ30分くらいかかるのよ?せめて電車は?」



と母さんが説得しても首を縦に振らない和奏


なんでそんなにいやがるんだろ?