君の隣で ーセンセイとアタシー



明日から別の電車に乗らなきゃ……別の?

一人で?

…嫌だ…


一人で乗ったら…


そう思ったら急にぞわりと背中に嫌なものがはしった

またあんな思いをするの?

やっとやっと…葵衣さんにも触れられるようになったのに…

また、葵衣さんに触れられなくなる…

そんなの嫌…

だって…あたし…


え…?


なにかの温もりにハッと意識が戻ってきた


その温もりはあたしの身体を抱きしめていた


どうしよう…すごく…嬉しい…


でも…


「ぬ、濡れちゃうよ…」