君の隣で ーセンセイとアタシー



side.wakana


朝からキスしちゃった…
それに…

あたし『もっと』って思ってしまった


「和奏、焦げてる焦げてる」

「えっ!わぁっ!?」



手に持っていたフライパンの中の卵が大惨事


「わわっ!?」


丸焦げに近い色の卵が二個
と、ピンクな部分は一切ない薄切りベーコン


「和奏が焦がすって珍しいね?もう一回キスしとく?」


先生…じゃなくて、葵衣さんは顔を洗ってきたのか爽やかな表情でキッチンに入ってくる


おまけにあたしのすぐ後ろに立っていて、さらさらにあたしの腰に腕を回している


そんな状態で、そんなこと言わないで!