「…大丈夫…だって……あ、葵衣さんだもん」 葵衣さんの手にあたしの手を重ねて微笑んだ 強がってなんかない 葵衣さんだから… 「……好きだ」 葵衣さんが触れていた手はほっぺから離れてあたしの手に重なっていた それはテレビとかで見た『恋人繋ぎ』っていうものだった 指と指を絡ませて、お互いの鼓動を感じて あたしは自然を目を閉じた 葵衣さんの息が少し鼻を掠めた 「大事にするよ…和奏……」 葵衣さんの温かい唇があたしの唇に重なった