君の隣で ーセンセイとアタシー



「その作家さんお好きなんですか?」

「えっ…?」


いきなり知らない人、それも男性に声をかけられて一歩後ろに下がった


「あぁ…いきなりゴメンナサイ。私、こういう者です」


そう言ってあたしに名刺を差し出した


「モデル事務所社長さん…」


名前の上の小さな文字を口に出してからその人、社長さんを見上げた



「はは…まだまだ駆け出しです。で、いきなりなんですけどカメラテストしてみません?」

「は…カメラ、テスト?」

「はい、まぁ…テストと言うかモデルやってみません?」

「えぇっ……む、む、無理ですっ」