そしてその手には… 俺のYシャツ、和奏が毎日パリパリに仕立ててくれるYシャツ 俺のことで泣いてる…? 俺が…帰ってこなかったから? そう思うと和奏を不安にさせた自分自身が情けない 「和奏っ!!」 俺は和奏を後ろから抱きしめた 守りたい 泣かせたくない 不安にさせたくない この腕の中の存在を 自然と腕に力がこもった 「ごめんっ、ごめんな…」 「……離して」