そりゃそうだった、なにせあたしたちは“はつ対面”じゃないから
「クール王子…」
あたしの呟きに反応して先生がニヤリと口元を上げた
「藤咲さん?」
「ん?なんだ、2人は知り合いなのかね?」
お父さんが首を傾げつつ聞いてくる
「僕が勤めている学校の生徒ですよ、和真おじさん」
「そうだったのか…」
「でも!」
お父さんの手か背中から離れる
変わりに先生に引き寄せられて肩に手を置かれた
「僕は和奏さんを気に入ってますから、このお話進めさせて下さい」
えぇっ!!
先生!?
あたしたち禁断カップルってヤツじゃないですか!

