君のそばに

「ふーん…何してるのかと思ったら…」



嘉賀くんは私の絵を覗き込みながら呟いた。



「嘉賀くん…!?
何でここにいるの?ゴホ…」



私は咄嗟に地面を払って、今まで描いた絵を消した。



「今の時間、自習になったんだ。」



そう言うと嘉賀くんは私の隣に座ってきた。



え…?隣に座るの?


私は少し困惑しながらもその場で軽く座り直した。



「いい天気だな…。」



嘉賀くんは真っ青な空に向かって
眩しそうに目を細めて言った。



「そうだね…」



「伍棟は体育祭 何色になった?」



「え?…えっと、青。
嘉賀くんは?」



「オレは白。」



「そうなんだ。」



「…………。」



「…………。」