君のそばに


私は顔を強張らせて笑って見た。
どうにかごまかせないものかと…


しかし私の微妙な笑顔は2人には通用しなかった。


通用しないも何も、
2人は私に笑い返したのだった…



私は今までに10位は疎か、
100位にも入った事がないのだ!



私は挙動不審者のように辺りを入念に見回して、小さく口を開いた。



「…………位……」



私は聞こえるか聞こえないかくらいの
小さな声でボソッと呟いた。

どうか聞こえませんように、と祈りながら。


「え!?何ですか!?」



祈りは通じたものの、皐月はもう一度聞き返して来た。



聞き返すな〜!



私は深いため息をついて再度チャレンジを試みた。



「………………4…位…」



「エッ!4位だったんですか!?
すごいじゃないですかー!?」



皐月は興奮して言った。