君のそばに


「…あの!武藤先輩!!
この間の試験、学年1位おめでとうございます!!」


私は再びギクッとした。


「いや〜、ありがとう津野さん。君だって10位以内には入っていたじゃないか〜。」


「え…ッ!でも先輩程じゃないです…!」



皐月はまんざらでもないように言った。
照れてはいるものの、否定はしていない。


私がじと〜ッと皐月を見ていると話題の矛先が私に向けられた…。


「あの、伍棟先輩はどうだったんですか?」



私の心臓が勢いよく跳びはねた。