君のそばに




私はいつの間にか雨が降り出した外へと飛び出した。



あまりにも焦っていたことで、中履きだということに気付くのに時間がかかった。


下駄箱から20mくらい走って、私は立ち止まった。




あーあ…。靴下まで泥んこだよ…。

何してんだろ……私……。




何だか自分のみすぼらしさにまた涙が出てきそうになった。





このままこの場に立ち尽くしても意味ないし、学校に戻る気力もない。


私はため息をついて、このまま家に帰ることにした。




この姿を見たらお母さんにまた怒られるだろうな。


でもこの時間ならまだ帰って来てないかもしれない。



私はハァ、とまたため息をついてトボトボと歩き出した。





一緒に帰るはずだった実春には悪いことをした。


明日謝ろう。


…でもまた不機嫌になっちゃうかもしれないな…。







雨が降る音と私の歩く音しか聞こえない。


雨の音に合わせてるわけでもないのに、私の足音はピチャピチャと規則的なリズムを刻んでいた。


その音のリズムに何だか気持ちが落ち着いてくる。






けど、それはすぐに背後からやって来た何者かの足音に乱された。




別に予知能力があるわけでもないのに、私はそれが誰なのかが分かっていた。



でも歩き出した足を止めるつもりはなかった。