喉が潰されたように声が出ない。
今すぐ大声を出して、嘉賀くんを起こしてやりたいのに…。
嘉賀くん!起きて!!
…そう思うだけ。
今思ってることが口に出さないで相手に伝わる魔法でもあればいいのに…。
そして、そのまま清水さんは顔を嘉賀くんへと近づけ、
清水さんの唇が嘉賀くんの唇に触れた。
心臓がギュウッと鷲づかみにされたみたいに、痛んだ。
心臓を刺激した何かは、心臓だけでは飽きたらず、
涙腺までも刺激し始めた。
刺激が強いのか、まだ続いているのか、それともその両方なのか、
涙の筋は止まることを知らずに流れ落ちる。
今になって、私の思いが通じたのか、
嘉賀くんは眠りから覚めた。


