君のそばに


双子…?
実春、双子だったの…!?


私は予想外の事実に2人を見比べた。


「あれっ?言ってなかったっけ?オレが双子だって。」



実春はうっかり、という顔をして手を口元に持っていき、驚いている風に装った。



「言ってない!!実春が一人で何やってるのかと思った!」



内緒にされてた事に少し怒った口調になった私。


今まで、何年友人やってんのよ?双子だった事、教えてくれたって別にイイじゃない!
私だけのけ者にするなんて!


別に私自身で気付けない事もなかったかもしんないけど!




柚は私が内緒にされた事に怒っている姿を、手を叩きながら大笑いした。



「あっはっはっは!
まぁまぁ、そう怒んないの!沙矢。

しかし、こいつが一人コントしてるとでも思ったの!?

してたら、マジひくよねー!」


ケタケタと楽しそうに腹を抱えて笑う柚に私も少しつられ笑いしそうになる。


すると、それに対して実春が反撃する。


「ふざけんな!
いくらオレでもそんなんやるわけないから!

おい、柚!笑いすぎッ!」


実春は柚の頭を軽く叩いた。