あ、あれ…?
何か清水さんに謝られちゃった……。
周りの生徒も見てるし。
そりゃ見るよね…。こんな場所でこんな事してるんだから。
何か……変に罪悪感…感じちゃう…。
悪い事してないよね……?…多分。
「あ、あの!清水さん!
…その、別に私たち怒ってるとか不快だとか………あ、同じような意味か……。
えっと、…そういう事は決して…。」
罪悪感に駆られた私は、とりあえず謝らなきゃいけないって思い、言葉がまとまらない内に話し出した。
自分でも何言ってんのか分かんない……。
ちゃんと伝えなきゃいけないのに、良い言葉が見つからない。
そんなパニックになっている私の口を柚が手で塞いだ。
「………ふがっ……??」
私はびっくりして柚を見た。
柚は何食わぬ顔で”あんたは、黙ってな”と私に耳打ちした。
私、何か余計な事したみたい…。
そして私の代わりに柚が口を開いた。
「謝られる必要はない。別に傷ついてないから。
私、あんたの事信用してないからあんたの言葉が信じられなかっただけ。
だから清水さんが謝る必要はない。」
柚が真っすぐその瞳に清水さんを映しながら、必要な事だけを言い切った。
その場に沈黙に訪れる。
あちゃー…柚、言っちゃったよー……。
周りも結局、野次馬がいたみたいだし(しかも大勢)…。
みんな静かになっちゃった……。
私は内心ビクビクしていた。
それはあまりにも柚がはっきりと言い切ってしまったからだ。
清水さん、怒ってないかな……。
私は顔の角度は変えないまま、清水さんを横目で見た。
清水さんは困ったような顔をして、それでいて何も言えないようだ。
そしてすごく悲しそうな顔をしている。
柚…、清水さん、すごく傷ついた顔してるよ…。いくら何でも言い過ぎだったんじゃない…?
そんな私の気持ちを知らない柚はいきなり私の腕をつかんで奥まで引っ張って行った。
「えっ!?…ちょっと、柚…!」


