それから私は、平に告白することを決めた。

ーー…ちょっとだけ、可能性があるかもと…。

そう思って。


それなのに…。





「え?京ちゃん、どうしたのよぉ…」

何故か京ちゃんに呼び出され、頭を下げられた。


「彩愛が好きなんだ。付き合ってくれ…!」

えぇ…!?

何これ。

今、平に告白しに行くとこなんですけどぉ!?

「京ちゃん…ごめんなさい。私は、京ちゃんは…友達だって、親友だって思ってるからさ…」

それにしても、最悪。

小百合、これじゃダメじゃない。

京ちゃんの好きな人が私で
私が好きな人は平で
平は不明で
小百合が京ちゃんを好きで…。


もう、嫌になる。