「捕まえて、服着せりゃぁいいんだな」

息も絶え絶えに、ワイルドキッズを追ってきた星野をみて、おれは自然と走り出していた。

ま、こういうシチュエーションは毎週日曜にやってっから、どってことない。

ついでに言えば、俺が姉貴にあしらわれたその逆をすれば、悪がきは大人しくなる。

星野はあの二人の弟を可愛がってるんだなぁ~

でもって、

舐められてるんだ。

大好きな姉ちゃんを困らせて、

楽しまれてるって構図だな、

ありゃぁ……

俺は難なく二人を捕まえると、順と星野の待つ場所へ連れ戻った。