誠は、沈黙に耐えられず席を立った。




そして、窓辺に向かい
『雨、凄いですよ』と、隣に座っている戸田美津子に言った。








『えっそうね』
美津子はそっけない返事を返した。


『誠くん、会議始まるから座りなさい。』美津子は棒読みな感じで誠に注意した。









『はい』誠は大人しく座った。


















誠と美津子は先輩と後輩の関係だった。






年は2つ違いで、小、中、高も一緒で部活も一緒だった。












2人は陸上をやっていて、同じ種目をやっていた。






誠はいつも2つ上の美津子を目標にしてきた。