「ちょっと!なにボーッと突っ立ってんだよ!早く救急車呼べよ!」 周りの野次馬に苛立ちを覚えた。 まぁ私も野次馬だったのだが、今はそんなことを考えてる暇はない。 リョウ、リョウ、と、救急車が来るまでずっと名前を呼んで、手を握っていた。