“人は1人では生きていけないよ”
帰り際言われた言葉に嫌悪した。
わかってる…そんな事。
自分自身が一番……。
「あれ?真夏…来てたのか」
「ちゃんと来るよ」
「零君に逢いに行ったんだって?」
「じぃちゃんのお喋り」
「ミッキー?違うよ、路可君が連絡をくれてね。どぅだった?」
「質問の意味がわかりませ〜ん♪」
「フフッ♪真夏はしっかり者で正義感があって器用になんでもこなせる強い子だから零君みたいな人が真夏を支えてくれたら嬉しいな♪」
回りの皆は私を『良い子』と言う。
でも、光羅君は私の事を『強い子』って言う。
私の事を解っているからなのかな。
じぃちゃんが光羅君は人の心が読めるって言ってたから私の事なんてお見通しなんだろう。
数日後
「光羅君、本家に遊びに行こう?」
「これから?」
「うん♪」
「いいよ〜、ミッキーにご飯用意して貰わなきゃね♪」
本家には大分行ってない。用がある時しか行かないから。
だってアソコには…化け物が住んでるから……。

