「すみません…少々ムキになりました」
惠さんはクスクスと笑った。
「真夏さん初めまして、上月零です」
「私無理。帰ります。お茶ご馳走様でした♪」
「いえいえ♪又、どうぞ」
ペコッと頭を下げて社長室を出ようと上月零の脇を通った瞬間
「あ…あのっ!!」
焦った感じで腕を捕まれた。
「っ…」
捕まれた痛さに顔を歪めた。
「ごめんっ…「零、もうあがれ。真夏様をお送りして」
「タクシーに乗りますから……ソレに私は教師だからとか生徒だからとかで自分の気持ちを無かった事にするのは違うと思ってるから…そう言う価値観が違う人とは知り合いたくないです。失礼します」
腕を降りほどき会社を後にした。
あんにゃろ〜何様のつもりだ
じぃちゃんの大切な思い出に。
「ねぇ〜君君♪」
ビルを出て数歩の所でナンパされた。
「今、このビルから出てきたよね?誰かの娘さん?」
「家に帰るんで失礼します」
「其処に可愛いカフェ有るんだけどどう?」
「結構です」
シツコイ奴

