「な…何でなの!!私は…紗輝の事が…「ゴメン…俺は地位を維持する為に結婚するのはごめんだ。誰かの力を借りなきゃ手に入らないなら最初から要らない…貴女が自分で行動していたら俺は考えてたよ…御免なさい、俺は貴方とは結婚出来ません」
和奏さんは下を向いたまま部屋を出ていった。
「はぁぁぁあ…緊張した〜。僕らも帰ろうか?」
手を差し出された。
「大丈夫だよ、俺の全力を伝えたし彼女も大人だ…傷付かない恋愛なんて無いからな」
そう…なんだ。
本気で人を好きにならなかった私は残念な人間らしい。
「紗輝…私ね、紗輝が好きで好きで苦しいの。初めてなのこんな気持ち…私があの人でも同じ事してたと思う。だから和奏さんに私の全力伝えてくる」
和奏さんの病室に向かった。
「和奏さん!」
私の顔なんか見たくないだろう。
でも、知ってて欲しいから私の全力を。
「私の…私も紗輝が好きで好きで堪らないの!!」
美人がビックリしてるけどやっぱり美人だ。

