それでこの会見は綺麗に幕を閉じたと思われた。



だけど…。








「同棲してると情報が入ったのですが真相は?」




「してます。僕の我儘で…」



「その事で恋人さんのご両親に挨拶に行ったんですよね?緊張しましたか?」



「そうですね〜子離れが出来てない親ばかでしてね♪“宜しく頼む”って……互いに忙しいから。ねっ楓?」



「僕はいつでも帰ってきてくれてもいいけどね」



「親ばかより兄妹ばかだったりして」



会場が賑やかになった。




「でわ――――」



マネージャーが気を使い会見が終了した。



俺達も事務所に戻ったら、皆が電話に対応していた。


「すいません」



頭を下げた。



「それが…」












確かに批判の電話も有るけど、






″TRRR〜″



″ガチャッ″



「もしもし、松田プロダクション所属兎部が承ります」



電話に出てみた。