「あぁ…うん…昨日ね…?」


気まずそうに苺ちゃんが言った。




「ウチらの写真が撮られてたみたいで、何か歌恋がパパさんの血縁って事もバレてるみたい。あっ、でも親子とはバレてないみたい」



うそ……。




どぅしよう…。




「朝一で崇が楓君と会見開くらしいよ。晴れて外でデート出来るね♪」




そんな簡単じゃない。




「あぁ…校門にも取材陣が殺到してるね。迎えに来て正解♪」



「だね♪」



「わ……私は…どうしたら…」



身体の震えが止まらない。



パパと五郎に迷惑かけた。



「良いんじゃないかな、そのままで?」



「うん。別に迷惑とか思ってないだろうし、寧ろ大々的に発表って事だから“ゲット”にはプラスになるわ♪可愛い娘・彼女の為だもの一肌でも二肌でも脱ぐわよあの2人♪」




いいの…?




「俺らの時は何も変わらなかったよな」



互いに因縁つくられた時点で片付けといた。





隠されるように校舎に入った。