ほっと安心したのも
束の間・・・

貴方は、私から距離を取り
私を見つめる。

「レイ
 お前に話さなきゃいけない
 ミオとの事を・・・」

あの日・・・

澪(レイ)の様子が
気になった浅緋は
慌てて学校を出た。

澪の家には、今
いずるが来ていて

二人から、結婚の報告を
受けた事を澪の母から
聞かされた浅緋は
慌てて、その場を後にした。

その時、大切な書類を学校に
忘れてしまった事に気づき
取りに戻ったところ

美術室の鍵が、職員室の
棚に、かかっていない事に
気が付いた。

美術室から漏れる明かり

そこには、鴨下が一人で
絵を描いていた。