パーティ、恭平さんの口から出たその単語に眉を潜める。あまり恭平さんはそんな場所好む方ではないから。 「パーティ、ってお洒落に言ってみたけど、ただの気の知れた奴らばかりの集まりだから。気分転換だよ」 あたしの思考を見透かす様に、恭平さんはフッと笑った。 「…そうですわね」 恭平さんの口調に頬が緩む、何も父様の許可が必要な訳ではないもの。 いつだって、恭平さんはあたしのそんな閉鎖的な所を見つけてくれる。 「迎えに行くよ」 そう言って恭平さんはあたしの頭をフワリと撫でた。