あたしはゆっくりと顔を上げる。 視界の端に愁哉さんを捕らえて、思わず指先に力を込める。 「紹介が遅れました。私、天童香と申します。今回彼と仕事のパートナーをさせて頂くため、こちらでしばらくお世話になります」 ハキハキとした声のその人は、耳元で揃えられた髪、濃い眉は細くキリッと整えられて、切れ長の瞳をした綺麗な女性だった。