里穂は呆れたため息と一緒に、「連絡待ってるみたいだよ?なんとかしなさいよ」と言葉を落とす。 「結城君、いい人だし、申し分ないと思うんだけどなー」 里穂は気を取り直したようにあたしに向き直ってから、覗き込むようにそう言った。 「…うん、分かってるんだけどねー」 名前さえ覚えてなかったあたしが、彼の何が『分かって』いるのか。 「魂抜けたみたいな顔しちゃって!!ま、一度連絡してみなよ」 里穂はあたしの背中を叩いて快活に笑った。