「こーとねっちゃん、あー今日も可愛い」 軽い口振りでニコリと笑って私の横に座ったのは恭平さん。 叔母の義弟にあたるこの人は世界的に有名なカメラマンで、私から見たら、 どこまでも自由で縛られない人。 「…恭平さん、お仕事はいいんですの?」 世界各地を飛び回っている恭平さんが忙しくない筈はないのだけど、彼は今回珍しく日本に長く留まっている。 「一段落したからいいんじゃない?」 男らしい整った顔を無邪気に緩めて笑う彼は、まるで適当な事の様にそう言った。