長い 長い 片思い。 報われる筈がないとしまっていた想いは、溢れ出して、受け止められるなんて思わずに、隠し続けた。 傍にいられるだけで良かったから。 ねぇ、 もう二度と この手を離さないと誓って。 壁の無いこの距離を大事にさせて? 私はただ、 臆病な体全部、受け入れるしか出来ないから。 『…初めて会った時から、君しか見えていなかった、といえば狡いか?』 そう抱き締めるあなたが 愛しくて、 その冷たい瞳は、 もう、ほら、優しいのね。 Fin