ピンと張り詰めた空気が痛い。 動かない、体。 あたしは、何もあげてない。 もしも、あげたとすれば、今この状況へと彼を導いてしまった、底の浅さだけ。 きっと、 天童さんは知っているんだ。 あたしが部長と、どんな関係だったかを。 偽りなのに。 けれど、今、何が無くとも、それは大事じゃない。只の事実として受け止められれば、どう言い返してもただの言い訳だ。