海宝堂2〜魔女の館〜

もう、言葉も無かった。

ニーナの涙交じりの語りはドーザの心をしっかりとキャッチした。

元々こういう話しが好きなおばさんということで選んでいるから、完全に信じこんでしまったドーザは、快く今回のことを許してくれた。

そればかりか、2人がお似合いだの、特別な関係だと思っただの、変装して逃避行なんてロマンチックねぇだの、大盛り上がりでここしばらくはその話題が街の一番の話題になるだろう勢いだった。

おかげで、貝殻の事を聞くために、息子であるラックに会うのを許してくれたし、ローラにおにいちゃんのとこまで連れて行っておやり、と言ったりと完全にさっきの出来事は水に流してくれたのだが…

でも、納得はできないのが2人。
黙りこんだままローラの後ろについて歩いていた。
怒っているんじゃねぇの?とリュートは心配したが、ニーナは照れているだけよ。と、気にも留めていなかった。