海宝堂2〜魔女の館〜

ローラと一緒に店の前に移動すると、ドーザが怪訝そうな顔でこちらを見た。
まあ、あんなことに巻きこんでしまったのだから仕方ないと言えば、仕方ない。

「あの、すみませんでした。お子さんを巻きこむような事になってしまって…」

「何か理由があるんだろうけど、うちの島で問題はやめておくれよ?変装までして…厄介ごとは御免だよ。」

「本当にすみませんでした!
理由が理由だったんですよ!この方、実はこの2人、今、駆け落ち中なんです。」

頭を下げるシーファを押しのけて話しだしたニーナの言葉にガルは思わず目を剥いた。無理やり隣に立たされて、肘で、ほら、もっと仲良さそうに。とか言われても、余計にぎくしゃくするだけだ。
それでもニーナの口は止まらず動く。

「ほら、彼女、こんなに美人でしょ?悪い虫も自然と集まってしまって、地元のタヌキじじいに、無理な縁談を強要されてしまって…、そういうタヌキじじいって悪いことばかりに頭がまわるでしょ?追い詰められてしまったのですけれど、それならばいっそ、故郷を捨てようと、2人で逃げることを決意なさって…。私たちはそんな2人を応援するお供なんです。」