海宝堂2〜魔女の館〜

「睡眠薬だってよ。相当強力なやつみたいだけどな。」

「寝てるだけ?他に怪我はない?」

追ってきた2人の言葉に、急速に我に返る。
寝ている以外には転んだのか、膝に擦り傷がある程度で、あと、気になるのは服の汚れぐらいだ。

「あ、ああ、なんとも無いみたいだな。」

出来る限り普通に言ったつもりだったのだが、どもってしまったことに顔が赤くなるのが分かる。

絶対に笑ってる。
しかも、ニヤニヤと嫌な笑いを向けているに決まってる。
そう、思うと顔を上げることが出来なかった。
シーファを抱き抱え、そっぽを向いたまま戻るぞ、というとクスクスと笑いが聞こえてきたので、ついうるさいと怒鳴ってしまった。