海宝堂2〜魔女の館〜

「!!」

顔を上げるより早く地面を蹴る。ほとんど無意識に3人を見事な後方宙返りで交わす。
しかし、降りた場所が悪い。
一瞬、男達は姿を見失ったのに戸惑っていたが、すぐに振り返って、じり…と距離を詰める。
見事にシーファと分断されてしまった。

「ヤベぇっ!!」

リュートが飛び出そうとするが、足が動かない。
急に締まる首に苦しくて、咳込みながら目を丸くして見上げると、ガルが首根っこを掴んでいた。

「なっ!ガルっ!!」

離せっ、というのはその後の叫び声にかき消された。
首根っこと同時に、股に手を入れられ、持ち上げられる。
ガルの低い声が聞こえた気がした。

「…行け。」

「は?………うっ…!わぁああああああああっ!!」