海宝堂2〜魔女の館〜

ラックが、さっきの態度はどこへやら、可愛らしい笑顔を作って、シーファの持つ貝殻を指した。
これも、笑顔の魔力の効果だ。

「教えてくれるの?」

シーファがラックの前にもう1度しゃがむ。
と、ローラがトテトテと近づき、シーファの右側に立ってその顔を見上げた。

「おねえちゃんのかみ、ピカピカしててきれい。」

キラキラと光に透ける金髪(のカツラ)は、ローラの目に宝石のように映った。
フードから出ている髪にそっと手を伸ばす…

「その貝殻は俺達の秘密の……あ…。」

「……え?……」

ラックが話し始めるのと、全く同時だった。
金髪はローラの手の中に落ち、同時にフードも背中へ落ちた。

さらり、という音が聞こえそうな滑らかさで、金髪より長い黒髪がその姿を現した。