「そのナツナ島って私達の船でも行けるの?」
「ああ、そりゃもちろん。どんな船だってここから南東に進めばナツナ島に着くよ。」
「そっか!ありがと、おばちゃん。」
礼を言ってその場を離れようとするニーナにドーザはにっこりと笑顔を返し…
「で、何を買って行ってくれるんだい?」
「…あ、それは…その…財布忘れてたの忘れてて…」
慌てるニーナの横で、シーファの目にある貝殻が止まった。
到底、売り物とは思えないほど、損傷したその貝殻を思わず手に取る。
「おばさん、これは…?」
「ああ、それは売り物になんかなりゃしない。うちのボウズが拾ってきたのさ。」
シーファは貝殻に付いた傷に指先でそっと触れた。
その傷は、割れたのでも、押しつぶされたのでもなく、何かに削られた跡のようだった。
「シーファ、どうしたの?」
「うん、なんか気になって…おばさん、これどこにあったか分からないですか?」
「さぁねぇ~子供の行くとこなんて一杯ありすぎて、見当がつきゃしないねぇ。
あ!噂をすればうちの子達だよ。あんた達!」
「ああ、そりゃもちろん。どんな船だってここから南東に進めばナツナ島に着くよ。」
「そっか!ありがと、おばちゃん。」
礼を言ってその場を離れようとするニーナにドーザはにっこりと笑顔を返し…
「で、何を買って行ってくれるんだい?」
「…あ、それは…その…財布忘れてたの忘れてて…」
慌てるニーナの横で、シーファの目にある貝殻が止まった。
到底、売り物とは思えないほど、損傷したその貝殻を思わず手に取る。
「おばさん、これは…?」
「ああ、それは売り物になんかなりゃしない。うちのボウズが拾ってきたのさ。」
シーファは貝殻に付いた傷に指先でそっと触れた。
その傷は、割れたのでも、押しつぶされたのでもなく、何かに削られた跡のようだった。
「シーファ、どうしたの?」
「うん、なんか気になって…おばさん、これどこにあったか分からないですか?」
「さぁねぇ~子供の行くとこなんて一杯ありすぎて、見当がつきゃしないねぇ。
あ!噂をすればうちの子達だよ。あんた達!」


