海宝堂2〜魔女の館〜

先祖の教えを受け継いで復讐をしようとしているのなら、なんとかそれを収めることも出来るのに、復讐を決めた当人、王家の旗をあれほど切り裂いた本人がまさか目の前に現れようとは…

操られたダートンが、魅音を再びマティリに戻す。

―永い時を待ち続け、ついにやってきた復讐の時に現れたのが、金髪の女だったとは…

あの時、私はお前のような黒髪で、あの女は美しい金髪だった。
王家の血筋でありながら異端とも呼べるきらびやかな金髪。
それが今は逆の髪を携えて…なかなか因縁じみていておかしいじゃないか。―

髪を掻き上げ、湧きあがる笑いを抑えながら、マティリ…魔女はシーファを睨みつける。

―さて、昔話はこれくらいにして、お前達には死んでもらうとするかねぇ。―

魔女の言葉に立ち尽くしていた船員達が、じりじりと歩み寄ってくる。