海宝堂2〜魔女の館〜

―私の魔力とこの笛の魔力。2つの魔力が合わさった時、この呪いは完成したのさ。―

「!っ…声が…」

マティリの口から紡ぎだされたのは、太くしゃがれた年寄りの声。
マティリ…声の主がマティリの体を操って、魅音を投げる。
受け取ったのは、ダートン。

―私は、あの姫にもそうしたように、この笛に私の記憶と声を封じ込め、王家の者が近づいた時に発動する呪いをかけた。―

姿はダートンなのに、年寄りの声が言葉を紡ぐ。

―そして、呪いが発動した時、調度側に来たそこの女を利用した、それだけのことよ。
それを、その女が私の子孫だって!?笑わせてくれるねぇ…―

「魔女の呪い…俺の言った通りじゃねぇか!」

「うるさいっ!喜ぶな!ったく…嘘でしょ?」

膨れるリュートを怒鳴りつけて、ニーナは頭を抱えた。