海宝堂2〜魔女の館〜

「ありがと。」

優しく微笑んでシーファはその手に自分の手を重ねる。

「ホントに……
いや、急ぐか。」

ホントに大丈夫か?

それを聞くのはやめにした。絶対に大丈夫というだろうから。
聞く変わりに、ガルは宝石箱をリュートに渡した。

「え~なんで俺ぇ?」

「いいから、あんた持ってなさい。」

リュートには悪いが、シーファを守るのに宝石箱は邪魔だった。