「それで、あなたはどうして此処に?」 ハッと我に返った花音が問うた。 「俺は長から言われ、お前と長を繋ぐ伝達係りになった。 呼ぶときは、指笛を吹けばどこにでも飛んでいく。」 「そう。 分かった。報告はあなたに頼めばいいのね。」 「ああ。」 「じゃぁ、早速だけどお願い。」 結衣は平安に来てからのことを話し、建から聞いた話も報告すると、鏑は飛んでいった。 *