驚いて周りを見渡しても、誰の姿もなく2人で顔を見合わせていると、、 「おい、こっちだ。 上だ、上。」 言われた通り、上を見上げてみるとそこには一羽の鷹がいた。 「…鷹?」 「俺は妖鳥、鏑(かぶら)だ。 この姿は俺の本当の姿ではない。」 そういうと、鏑は大きな妖鳥へと姿を変えていった。 結衣と珀は口を開けたまま、呆然としていた。 「ふんっ。 まぁ、こちらにいるときは鷹の姿でいるがな。」 また姿を変え、初めにみた鷹の姿へと戻っていった。 *