そして、その結果が出たのと同時に、もう一つの問題に答えを出したんだ。
――数日後の帰り道。
理香と一緒に帰り道を歩くのは、久しぶりだった。
「本当に行くことにしたの?」
理香は足が止まりそうになり、さみしそうな顔をする。
「うん。私にとっても将太にとっても、おじいちゃんたちと暮らすことは、いいことだと思うから。」
やっと答えが出せたんだ。
「……さみしいよ…。」
「私だってさみしいよ……。でも、もう決めたんだ。ごめん。」
私も理香と会えなくなるのは嫌だよ……。
……最後まで悩んだの。
「ううん。せっかくおじいちゃんたちと暮らせるようになったんだから、……私は送り出してあげないとだよね。」
そう言って、苦笑いをする理香を見てると、ちょっぴり胸が痛い。
だから、私は話の続きをする。
「……ありがとう。……おじいちゃんちに電話かけて話したら、喜んでくれてね。もうどんどん準備が進んでる。」
そして、言いにくかったけど、目前に迫った最後の日を告げる。
「……学校は月曜が最後かな…。火曜にはおじいちゃんたちが来て、もう発つ予定……。」
「そんなに早く?」
理香は驚きと落胆した表情を浮かべた。
「……うん。」
……もう今から別れを実感し初めて、泣きそうになる。
理香もそうみたいで俯き、そして、沈黙が流れた。


