「森下先生!!」
「折原、斉藤――!」
先生は目を見開き立ち止まる。
「先生、どうなりました……?」
こわいけれど、私は先生に聞いた。
すると、先生は腰に手を当て私達を呆れた目で見る。
「先生、早く教えてください!」
理香がしびれを切らし、先生を急かす。
私にとっても、先生が口を開くまでの時間がひどく長く感じられ、すごく息苦しかった。
早く聞きたい――。
でも、聞くのが怖い……。
そんな気持ちが入り混じる中で、先生は私達が待っていた結果を口にし始める。
「竹内和也の処分はな、一週間の自宅謹慎ですんだぞ。折原から聞いた事情と、先に手を出したわけではないという情報から軽くなったんだ。よかったな。」
「本当ですか!?」
私はもう一度確認した。
「ああ。」
「よかったぁ~!」
「よかったよぉ!」
私と理香は、思わず抱き合って喜んだ。
私は、もう泣き笑いみたいな感じ。
軽いものですんで、本当に良かった――。


