……翌日の午後、外はしとしと雨が降っている。
私は、ぼんやりと窓からどんよりとした空を眺めていた。
すると、その時、家の電話が鳴りだした。
私は急いで窓のそばから立ち上がり、電話に出に行く。
「はい、折原ですが。」
「折原か?風見高校の森下だが…。」
電話をかけてきたのは、担任の森下先生だったのだ。
……ということはもしかして…?
「折原の処分について職員会議で結果が出たんだ。」
私はその言葉に唾をごくりと飲んだ。
一気に体中に緊張が走っていくのがわかる。
「……どうなりましたか…?」
私は恐る恐る聞いた。
「処分は―――、」
私はそのあとにどんな言葉が続くのかが怖くて、目は関係ないのに思わず瞼を固く閉じる。
「自宅謹慎ですんだぞ。来週の月曜から来ていい。」
………!?
聞き間違いじゃないよね??
「ほ、本当ですかぁ?」
先生と話してるのにびっくりするほど、力の抜けた声が出た。
「本当だ。良かったな。」


