「それにしても、私達夫婦はなんだかさみしいわ――。」
そう言っておばさんは大きなため息をつく。
「だって、これで私達の役目は終わっちゃうでしょ?さやかちゃんと将太君は、……本当の孫みたいなものだったのに。」
「……おばさん…。」
私達のことを大事に思っていてくれていたのはわかっていたけど、実際に言葉で聞くと、とても嬉しくて胸がいっぱいになる。
私達はおじさんとおばさんに
感謝してもしきれないんだ――。
それぐらい私達にとって
大切な存在なの。
「ねえ、さやかちゃん。本当のおじいちゃんとおばあちゃんに会えたさやかちゃんに言うのはおかしいんだけど………」
おばさんはそこまで言うと、一旦言葉を詰まらせる。
だから、
次の言葉をおばさんが言う前に、
私は言った。
――私から言いたかった。
「おばさん、私、これからもおばさんたちのこと、もう一人のおじいちゃんとおばあちゃんだと思っていてもいいですか?」
私は素直にそう聞いた。


