すると、愛奈ちゃんは少し俯いた。
さっきまでと少し様子が違う……。
「私なら絶対そんなこと考えられない!好きな人を巻き込むなんて、絶対にできない。」
私は少しも理解できないし、する気もない。
だって、愛奈ちゃんが和也君を本当に好きだってことはわかってるから、尚更わからない。
前、帰り道で愛奈ちゃんが私に、和也君が好きだと打ち明けた時の瞳は、どこか切なげで、本当に和也君のことがとても愛しそうだったから。
あの瞳だけは、初めて、本物だと思えたから……。
「そんなことして苦しいのは、自分でしょ?」
そして、私は今朝掲示板の前から去っていったある女の子の、冷たく、切なく、悲しげな瞳を思い出す。
「私、今朝掲示板のところで、愛奈ちゃんを見たよ。本当に自分がやったことに満足してるなら、何であんな瞳をしてたの?」
あの状況でも、あの愛奈ちゃんの姿は鮮明に覚えてる。
今朝の瞳も、あの日の瞳も、どちらも似ていた気がする――。
そして、どちらも本物だと思うんだ。
「……先輩に何がわかるっていうんですか…?」


