私は肩にかけていた鞄を放り出した。
「確かに、バイトしてたのは事実だから、書かれても仕方ないけど、あんなやり方汚すぎる!!」
強く言い放ちながら、掌に自分の爪が食い込むほど強く拳を握り締める。
「私のことがそんなに気に入らないなら、和也君のことがそんなに好きなら、正々堂々ぶつかればいいでしょ!!」
堰を切ったように、
理不尽な思いが――、
怒りが―――、
どんどん溢れ出る。
「聞いてれば、何を偉そうに!!悔しいからって、あれだって一つの立派な手段よ!」
こんな反論の言葉なんか関係ない!!
「こんなやり方間違ってる!!やるなら、自分の口から言えばいいじゃない!」
こんなに怒るのは、たぶん初めてだ。
だけど、今はこの感情が止まらない。
――そして、私にはもう一つ理解できないことがある。
「それに私、どうしてもわからない。何で和也君のことまで載せたの!?好きなんでしょ?だったら、私だけをやれば済む話でょ。」
これが一番不思議だった。
私に対する思いは、理不尽だけど、わかった。
でも、なぜ和也君まで巻き込んだのかわからない。


