愛奈ちゃんの顔を見ると、髪は乱れ、左の頬を手で押さえながら、驚きの色がまじった瞳で私を睨み付けていた。
私は無意識のうちに、愛奈ちゃんの頬を叩いてたんだ――。
「何すんのよっ!?」
愛奈ちゃんが怒り狂ったように怒鳴る。
でも、私は後悔なんてしてない。
だって、こんなのあんまりだ――。
「どうしたら、こんなことができるの!?そんなに楽しいっ!?」
私は怒りに任せ、声を荒げて言い放った。
すると、少し落ち着きを取り戻した愛奈ちゃんがフンと鼻で笑う。
「そんなに悔しいですか?私に言ったところで、何も変わりませんよ。それに、本当のことじゃないですか。」
そして、乱れた髪を直しつつ、こう続けた。
「それに、折原先輩がたかがあの紙だけで、オチていく姿を見ているのは、面白かったですよ。これで、竹内君のまわりからも邪魔者がいなくなりそうですからね。」
愛奈ちゃんは冷たい目をしたまま、楽しげに話す。
それを聞いて、私は更に怒りが込み上げてくる――。
「……何なの、……それ?」
怒りで手や声が震える。
そして、この時、私の中で何かがはじけた――。


