「……何で、……何であんなことするの?」
私の中で、何かが確実にふつふつと沸き起こり始める。
「何で?フフ、そんなの決まってるじゃないですか。」
最初は口に手を当てて上品に笑っていたけれど、一変してキッと鋭い目を私にむける。
「邪魔だから。先輩、竹内君の傍にいて目障りなんです。」
目障り……。
話せば話すほど、トゲのある言葉が放たれる。
「でも、私、和也君のこと好きとかそういうんじゃ」
「そこがまたムカつくのよ!!私は誰よりも竹内君が好きなのに!!」
急に私の言葉を遮り、愛奈ちゃんが声を荒げる。
……だったら、なんでよ?
今、私には理解できないことがあった。
すると、愛奈ちゃんは少し冷静さを取り戻し、再び嘲笑いながらこう言う。
「だから、あれを作ったんです。あんなことが知れ渡って、信頼もなくなりどんな処分が出るか。証拠写真もあるから完璧でしょう。」
――パチン。
2人しかいない玄関にこの音が響く。
気付けば、私の右手が微かに痛み、痺れていた。


