「何か理由があるのか?」
先生はそう聞くと、少し視線を上にやり思い出したようにこう続けた。
「そういえば、折原の家は」
「それはっ、…関係ありません……。」
私はその言葉聞いて即座に言った。
……なんだか…ここでそれを言うのは、違う気がしたから……。
「私は校則を破ったんです。すみません。どんな処分も受けます。」
そう言って私は膝に視線を落とす。
聴こえてきたのは、先生の二度目のため息。
「わかった。じゃあ、今日、バイトを辞めてくるように。」
「……はい。」
すると、先生は回転椅子をくるりとデスクの方に向けて、話を続けた。
「処分については、職員会議にかけて決める。それまでは自宅謹慎だ。いいな?」
先生は淡々と告げる。
「わかりました。」
こうやって、処分もあっさり決まってしまうのかな……?
「もう今日はこれで帰って、バイトを辞めてこい。」
「はい。失礼します。」
私は席を立ち、職員室を後にした。


